田舎のカウガールの話があるかと思えば、中央青果市場で働く男を描いたプロレタリア文学っぽい話まで かなり幅広いタイプの作品が収録された短編集です。面白かった短編を二つ紹介してみます。 『エルクの言葉』雪深いオハイオ州の山小 […]
カテゴリー: 海外文学
『牝猫』 コレット
読んでおきたいと思っていた猫愛小説の代表作。 お坊ちゃんの美男子アランと都会娘カミーユは新婚夫妻。でもアランは自分の飼い猫のサアに首っ丈で、新妻のカミーユは次第に猫に嫉妬し始めます。この構図は谷崎潤一郎の『猫と庄造と二人 […]
『不思議の国のアリス』 ルイス・キャロル/多田幸蔵 訳
ちくま文庫の柳瀬尚紀訳と同じく、中高生以上の読者を想定した訳になっています。 巻末に『※読後感をまとめよう』といった国語の問題みたいなものが付いているのがご愛嬌。 この本のアリスの性格はかなりツンツン。なかなか特徴的です […]