第133回芥川賞受賞作。
児童虐待物は最近散々やられている上に、創作はノンフィクションに絶対に勝てないんじゃないかという気がするので、この作品のテーマ自体が非常に不利なように思えます。あえてやるなら、よっぽど異質な視点を持ってくるか、『侍女の物語』のごとく本質のみを抽出したファンタジーにするか。
私は淡々と読み進めてしまったのですが、こういうテーマを扱うなら読めるだけではいけないと思うのです。作者に腹を立ててしまうくらい感情が揺さぶられないと……。
第133回芥川賞受賞作。
児童虐待物は最近散々やられている上に、創作はノンフィクションに絶対に勝てないんじゃないかという気がするので、この作品のテーマ自体が非常に不利なように思えます。あえてやるなら、よっぽど異質な視点を持ってくるか、『侍女の物語』のごとく本質のみを抽出したファンタジーにするか。
私は淡々と読み進めてしまったのですが、こういうテーマを扱うなら読めるだけではいけないと思うのです。作者に腹を立ててしまうくらい感情が揺さぶられないと……。