上巻まで読んだところではスラップスティックな作品という印象だったのですが、下巻は14世紀も21世紀も状況が一気に深刻になって、泣きそうな気分に。ラストは長い夜が明けたような寂しくも爽やかな気分になりました。 一応、この作 […]
カテゴリー: SF
『ムジカ・マキーナ』 高野史緒
第6回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作で、実質作者のデビュー作ですね。高野氏の作品はSFマガジンや異形コレクションの短編をいくつか読んではいるのですが、長編を読むのは初めてです。 19世紀の欧州の音楽界の状況を下地 […]
『Self-Refernce ENGINE』 円城塔
以前、『虚構機関』に収録されていた『パリンプセスト』を読んで結構気に入っていた作者の長編です。 <イベント>という現象が起きて以来、過去も未来も現在もめちゃくちゃになった時間軸の狂った世界で、みんなあまり深刻にならず、わ […]