クトゥルー神話と並ぶ有名な創作神話でファンタジーの古典。
原初より存在する真の神(マアナ=ユウド=スウシャイ)がいて、世界や人間を作ったのは真の神に創られた小さな神々であるという点が、グノーシス神話を思い浮かべてしまいます。人間が小さな神々の秘密を絶対に知ることができないようにしているところもそれっぽい。
『黎明を創る』の黎明王女インザナのエピソードがお気に入りです。作中に出てくる〝黄金の鞠〟はたぶん太陽のメタファーだと思うんですが、ことあるごとにそれを失くして、泣いてしまうインザナはなんだか微笑ましい。
(05/12/15)